2013年6月20日木曜日

New ? Frame

 
P6179639, originally uploaded by Sunrise cycles.
数年ぶりにフレームを買いました。
組む組まないでいえば多分後者、乗る乗らないでいっても多分後者、必要不必要で言えば確実に前者。
手元に置きたい、それを理由に無理を言いました。
ありがとうございました。

(試作を含めて21本作られたこのフレーム(とフォーク)。 
 もちろん今まで僕用の個体を持っていなかったわけではないのですが、預け先であるイ
 クオ師匠の不幸と共に天国へ召されました。
 きっとあちらで彼の小回りの利く良い足になっている事と思います。
 因に試作車は僕の妻のもの。)



ヒラメ号製造元のクワハラ謹製のこのミニ。
今から7年ほど前、小径車専門店 LOROさんに勤める僕が初めて発案、企画、設計をした車両でした。
今思ってもホントに 何も知らない若造によくそんな大役を任せてくれたものだ と、当時の上司に感謝せずにはいられません。 
僕はこのフレームの成り立ちとその後から本当に多くの事を学ばせてもらって今ココにいます。
まさに僕の自転車の原点と呼べるものです。


今では格段珍しいという事も無くなったシングルミニ。
ピストブームの狂乱極まる当時の日本では新鮮味があったからか、またそのフォルムからか多くの反響を頂き、とても励みになった事を今でも強く覚えています。

”ピスト”ブーム。。。 
確かにこの車両にも HIRAME Mini PIST などと少々イタい名前をつけた事をよく覚えています。

「バンクを周回するための車両を街中で乗る」
その ”完全な存在意義の否定から来る(無意識の)何をやっても許される感”(と捉えています)。
それを源流として この車種はこうでないといけない とか、こう組まなければいけない とか、 
そんな固定概念を一発で吹き飛ばす強すぎる流れが生まれたように思います。
(もちろんその源泉は機能から来るものであったと思いますが)
僕もその渦中にいました。

しかしその後その流れが澱み止まっていくのを見て、僕は 本当にマスの力は絶大だ と痛感するばかりでした。
ですが それに対して何かしよう というような事もありませんでした。


時を移して今。
当時の衝撃を余裕で凌ぐ自由なフレーム群を目の前にして思う事は、
「非日常が日常になってはいけない。」 ということです。 
同じ終焉が待っていると思います。

だから今回は今の状況を憂うだけでなく、小さくとも動きを!! 
BYOBを源泉にする流れを作りたい。
主流の向きを変える事は困難でも一つの選択肢になる程度の流れにはしたいと思っています。

夏場が楽しみ〜