2017年5月8日月曜日

またの名をインプロ-ビルディング


http://karaido.exblog.jp/26632605/


京都、カライドさんに納めさせてもらいました、シングルギアのフレーム、フォークです。
リアのブレーキ台座はあるけどトップに小物は無し。そんなところがUrbanTrackというにピッタリ。
同じ120mmスロットのトラックエンドのフレームでもちょっとしたスペックの違いでジャンルが分かれますね。
オーナー様お話いただきまして本当にありがとうございました。


話は変わりますが、作るフレーム全般でチェーンステイのBBに対する取り付け位置にはなんとなくの決まりがあります。

まず条件として、

チェーンステイには  丸 オーバル があります。

取り付け位置には BB中心 BB下 があります。
(上からの荷重に対してBBを回り込むようにするため、BB上 は無し)


上記の条件の組み合わせの図を書くと下のようになります。



一概にフレームといっても、ラグドのフレーム、フィレットのフレーム、Tigのフレーム と工法は様々で、それらの生まれた年代も異なり、ひいてはそのフレームの印象も異なります。

丸と楕円のチェーンステイではもちろん楕円が歴史の流れの中では後発、
(そもそものフレーム誕生はラグレスであってもこのご時世の世代観では)ラグのフレームよりもラグレスのフレームの方が後発のイメージがあります。

ラグのBBに対するチェーンステイ位置は真ん中と決まってしまいますが、ラグレスでは任意に設定できるので、BBに対する位置は真ん中より下設定が今風(今風の定義もできませんが。。)となる気がするわけですね。

それらの組み合わせにより、現代に作られるフレームがどの辺のイメージを目指して作られているか を表現できるんじゃないかと。。

もちろんここだけではなく、チェーンステイがオーバルならフォーク足もオーバルに、ココとソコのベンドを合わせて、、、ここがこうならそこはこうで、、、、  

と、ひたすら一本のフレーム(とフォーク)のお題目に合ったディテールの整合性を取り続けるわけです。

今回の一本のお題は「太マッチョ」といことで、トラッドと今風では今風が勝ち、でもディテールはデンデン、間違えた、云々、、  と、繰り返してこんな感じに。

大丈夫でしょうか。 ぱっと見でわかる間違いはなさそうでしょうか?



僕の普段のフレームの作り方には大まかに3種類あって、

1)ディテールは決め込んで作り出す場合(これとかこれとか)と、
2)作りながらその場その場で決めていく場合(これとかこれとか)と、
3)普通に作る場合があります。

このフレームは 2) の場合。

最近こういった、作りながらディテールを決めていく作り方を「フリーハンドビルディング/ Free-hand building」と呼んでいます。
エクストリームアイロニングみたいに定着してくれると嬉しいです。

この作り方でしか出ない独特感が、作り手ごとの個性のような気がする。

いいな と思ってくれた方は「フリーハンドビルディングのフレームを」とご注文いただけたら幸いです。






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